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低分子ヒアルロン酸ヒアルロン酸は、その粒子(分子量)の大きさによって、低分子ヒアルロン酸と高分子ヒアルロン酸の、2つに分けることができます。 一般の食品や鶏のトサカなどに含まれているヒアルロン酸は、高分子ヒアルロン酸と呼ばれ、粒子が大きいものをいいます。 この2つのヒアルロン酸は、それぞれ一長一短があり、その性質を利用して使い分けられています。 低分子ヒアルロン酸のメリット名前からもわかるように、低分子ヒアルロン酸とは、粒子(分子量)を小さくしたものをいいます。通常、天然のヒアルロン酸は、粒子の大きい高分子ヒアルロン酸がほとんどです。 では、どうしてわざわざ、粒子を小さくするかというと、その一番の目的は、体に吸収されやすくするためです。 例えば、高分子ヒアルロン酸配合のスキンケア化粧品だと、ヒアルロン酸の粒子が大きすぎて、肌にほとんど吸収されません。 しかし、粒子が小さい低分子ヒアルロン酸は吸収率が高く、肌のハリやうるおいを良くする効果が、確かめられています。スキンケア化粧品だけでなく、サプリメントでも同じような傾向があります。 これは、普段、私達が食事から摂っているたんぱく質と、同じようなことがいえます。 たんぱく質は、大豆や魚、肉類などに多く含まれています。たんぱく質自体は、高分子ヒアルロン酸と同じく、粒子(分子量)が大きいので、胃と腸で消化酵素の働きによって、粒子の小さいアミノ酸に分解されます。 アミノ酸に分解された後で、小腸でスムーズに吸収されるようになっています。実際、低分子ヒアルロン酸を作るときは、人間の消化酵素と同じ酵素が使われているのです。 このように、はっきり効果が現われるように加工されたのが、低分子ヒアルロン酸といえるのです。 現在、販売されている化粧品やサプリメントは、ほとんどこの低分子タイプのヒアルロン酸が使われています。 低分子ヒアルロン酸のデメリット低分子ヒアルロン酸は、粒子が小さく体への吸収率が高い分、体内で早く分解されるデメリットがあります。 もともとヒアルロン酸は、全身の組織に含まれていて、体内でも作られている成分です。 わかりやすくいうと、化粧品やサプリメントで摂ったヒアルロン酸は、体の成分と同じため、時間がたつと分解されて最後には無くなってしまいます。 このため、ヒアルロン酸不足の人は、定期的に化粧品やサプリメントで補給する必要があります。 一方、高分子ヒアルロン酸は分解までの時間が長くなっています。 もちろん、最終的に分解されて無くなってしまうのは、低分子ヒアルロン酸と同じですが、時間的に長く体内に残るので、効果が長続きします。 それで、膝や肩、腰痛などの治療には、高分子ヒアルロン酸が使われています。 次ページ →高分子ヒアルロン酸 |
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