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ヒアルロン酸の原液って?

ヒアルロン酸は、シワを取り肌にハリを与える成分として、最近では部分的なプチ整形や、化粧品、サプリメントなどに使われることが多くなっています。

特に、化粧品では、成分表示に”ヒアルロン酸の原液”使用を、宣伝コピーとしている製品があります。

ヒアルロン酸の原液だから、美容効果がとても高いように感じますが・・・。一体ヒアルロン酸の原液とは、どんなものなのでしょうか?

製法からみたヒアルロン酸の原液とは

現在使われているヒアルロン酸は、製法の面からみると、天然のものと人工のものがあります。

天然ヒアルロン酸は、鶏のトサカなどから特殊な方法で、抽出されたものです。

また、人工的に作られたヒアルロン酸は、バイオヒアルロン酸とも呼ばれ、乳酸菌やストレプトコッカス(溶血性連鎖球菌)などの、微生物を利用して作られています。
*詳細→バイオヒアルロン酸と天然ヒアルロン酸

この2種類のヒアルロン酸は、どちらも液体の原液ではなく、粉末の状態で製造されます。

これを化粧品にする場合は、通常、水を混ぜたり美容に効果的な成分を加えて作られます。

液状やクリーム状にした段階で、ヒアルロン酸純度100%の、原液ではなくなってしまいます。つまり、ヒアルロン酸原液の化粧品は、ありえないことになるのです。

もちろん、添加物をなくして、純度の高いヒアルロン酸の化粧品を作ることは可能ですが、”原液そのもの”ではないことを、知っておくとよいでしょう。

ヒアルロン酸を含む化粧品

ヒアルロン酸含有と表示されている化粧品でも、含有量が製品によって、いろいろ違っています。

ヒアルロン酸は、たった1グラムで、その6000倍(6リットル)もの水分を貯えられる、非常に高い保水力があり、水を貯えているときはゼリー状の”ネバリ”があります。

このため、ヒアルロン酸の原液配合とか、高配合をうたっている化粧品は肌に少量つけてみると、ネバリがはっきり感じられます。

もし、ネバリが無くサラサラしているときは、ヒアルロン酸の含有量が、少ないと思った方がよいでしょう。

化粧品の成分表示では、必ず多く含まれる成分から、順に表示することが、法律で義務づけられていますので、忘れずにチェックしておきたいものです。

*化粧品では、ヒアルロン酸100%(原液)と成分表示されたものが、無いことに気付かれるでしょう。

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