美容と健康ヒアルロン酸 > ヒアルロン酸とは

ヒアルロン酸とは

ヒアルロン酸とは、私達の体の細胞と細胞の間にあり、細胞同士を結びつけたり、外からの衝撃を吸収するクッションの役割をする成分です。

このヒアルロン酸は保水性が高く、水を吸収すると粘り気がでて、体の機能を円滑にして健康を維持したり、ハリのある肌を作るなど、美容の面でもとても大切な成分です。

もし、ヒアルロン酸が大量に不足すると、肌のハリが無くなるだけでなく、膝の関節が痛くなったり、眼が乾燥するなどいろいろな症状が起こってきます。

最近では、美容に良いということで、化粧品の成分としてクローズアップされていますが、ヒアルロン酸には次のような特徴があります。

ヒアルロン酸の分布

ヒアルロン酸は、細胞同士を結びつけるために、体のいたるところに含まれています。特に多いのが、皮膚や眼、関節などです。皮膚では肌の乾燥を防ぎ、ハリやうるおいを与え、眼では眼球を守る働きをしています。

また、膝や腰、肩などの関節では、関節を動かすときの潤滑油になって、スムーズな動きができるようになっています。

抜群の保水力

ヒアルロン酸は、ムコ多糖類と呼ばれる物質の仲間で、ヒアルロン酸自体の約6000倍もの水分を、貯える能力があります。

これは、ヒアルロン酸1グラムで、約6リットルの水を貯えることができる、とてもすぐれた力です。指先ほどのほんのわずかな量で、ペットボトル(1.8リットル)3本以上の水を貯えられるのは、ちょっと驚きではありませんか!

ヒアルロン酸と同じような働きがあるものに、「コンドロイチン」もあります。このコンドロイチンもムコ多糖類の仲間で保水力が高いのですが、ヒアルロン酸にはかないません。

成長するにつれ減少するヒアルロン酸

ヒアルロン酸は、お母さんのお腹にいる胎児のときに、一番多く体内に含まれています。しかし、生まれてから少しずつ減り続けて、成人になると胎児のときの1/3〜1/4まで減少するといわれています。

赤ちゃんの肌は、とてもみずみずしくてハリがありますね。”ほっぺ”を指で触れただけでも、すごく弾力性があります。

肌のハリや潤いに関しては、赤ちゃんに勝ることは、できないといってよいでしょう。これは、ヒアルロン酸が体内に非常に多く含まれているからなのです。

ヒアルロン酸は体内でも合成されるのですが、成長するにつれて、合成量よりも減少量の方がだんだん多くなるので、結果的に体内の含有量が減ってしまうのです。

ヒアルロン酸の減少を止めるには、食品やサプリメントから摂る方法があります。ただ、ヒアルロン酸が含まれる食品は、豚足や鶏の皮、鶏のトサカなどごく限られています。そこで、ヒアルロン酸を含んだサプリメントや化粧品が、いろいろ販売されているわけです。

栄養素の運搬

ヒアルロン酸には、細胞の結合やクッション材という役割の他に、全身に栄養を運ぶ役割もあります。

食べ物から摂った栄養は、消化吸収されて血管で運ばれますが、血管から受け取った栄養を各細胞に直接届けるには、その通り道が必要になります。

この通り道の役割をするのがヒアルロン酸です。ヒアルロン酸は、大量の水分を含んでいるので、その水分の中を通って、栄養が細胞に届けられる仕組みになっています。

(毛細血管は、体中に張り巡らされていますが、細胞1つ1つまでは伸びていません。)

もしヒアルロン酸が不足しているとどうでしょう?だいたい想像できるのではないでしょうか。

次ページ →ヒアルロン酸の効果・効能1