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しみの治療

しみの治療の代表的なものにレーザー治療フォトスキンセラピー治療がありますので紹介します。

色素沈殿によって残ってしまった、しみはなかなか無くならないものです。このしみを、時間をかけずに取る方法がレーザー治療です。

その歴史は1970年頃から美容外科の分野で利用され始め、様々な改良が加えられ、今日にいたっています。

レーザー治療のメリットは、きれいに取れてあとが残らず、普段の洗顔やお化粧にほとんど支障がない事です。

現在、多く使用されているレーザー治療は「ルビーレーザー」「色素レーザー」「炭酸ガスレーザー」が主流になっていますので、それぞれの特徴を、分かりやすく解説します。

ルビーレーザー治療・色素レーザー治療

強いエネルギーの光線をピンポイントで照射して、メラニン色素を破壊します。この時、健康な普通の皮膚細胞は、ほとんど傷付きませんので、とても有効な治療です。

レーザーを受けた直後は、軽いやけどをしたような状態になり、しみが少し濃くなったように見えます。

そして、1〜2週間ほどで、破壊されたメラニン色素が皮膚の表面に出てきて、垢のようにはげ落ちてきます。遅い人でも約2週間ほどで、しみの無い肌がよみがえってきます。

痛みのほうも、ほとんど無くレーザーを照射する時に、肌をはじくような感覚があるだけです。特に効果があるのは、雀卵斑(そばかす)、老人性色素斑で、炎症性のしみや肝斑には向きません。

炭酸ガスレーザー治療

このレーザー治療はほくろやイボ、脂漏性角化症に、特に効果的です。表面に照射されたレーザーは、ほくろやイボの組織を蒸発させて、そのものを取り除きます。

最初は小さな、かき傷程度のあとが出来ますが、約2〜3週間で、元の肌の状態に戻ります。
ただ、ほくろの場合はその原因となる、母斑細胞が皮膚の、深部に残っていると再度ほくろが出てきますので、この場合は再度治療が、必要になってきます。


<レーザー治療のアフターケア>
治療後は、普段の生活に支障が無いレーザー治療ですが、アフターケアは忘れないようにしてください。

レーザー照射後は、そのままにしておくと、炎症を起こす場合もありますので、早めに皮膚を冷やす事です。

最初に、患部に専用の塗り薬を塗り、その後に冷やし、患部が落ち着いてくるまで、塗り薬を1日数回、使用してください。 また、日焼け止めクリームで紫外線をシャットアウトする事を忘れないようにする事です。

レーザーを照射された患部は、敏感になっていますので、紫外線を浴びるとメラニン色素が現れてきたり、炎症が起こってしまう可能性があります。せっかくの治療が、台無しになってしまいますので、気をつけましょう。


<レーザー治療を受ける場合の注意点>
これは、「誠意ある、経験豊富な専門医に治療してもらう」ことにつきます。 しみには様々な種類があり、素人の人では正確に判断できません。

せっかく、しみを取るためにレーザー治療を受けたのに、症状が悪化しては、もともこもありません。

そこで、治療を受ける場合は、ご自身でも、しみの基本的な事を頭に入れてから、専門医に会っていろいろ相談してみる事です。

もし、その時の医師の対応や、あなたの立場になって、納得できる説明が無い場合は他のクリニックを探してみて、一番、ご自身の納得できる所を選んだ方がいいでしょう。

保険の適用を受けれませんので、それなりの費用もかかりますから、慎重に。そのクリニックの、ホームページや患者さんの評判を、聞いてみるのも一つの方法です。

フォトスキンセラピー治療

レーザー治療の他に最近注目されているのが、フォトスキンセラピー治療です。 肌のしみ、特に、そばかす、老人性色素斑に効果的で、小じわ、にきびなども改善する治療法として、注目されています。

肌の真皮まで届く、強い光(主にIPL光線でレーザーよりは弱い光)を利用し、コラーゲンの増加を促し活力を与え、肌の若返りをはかる治療法です。

この治療のメリットは、術後すぐ通常のメイクが可能で、ケアを特別必要としない事です。

レーザー治療の場合は、肌にかさぶたが出来たり、赤くなったりして、効果がはっきり現れるまで、ある程度時間がかかり、治療後のケアには気を配る必要があります。

しかし、フォトスキンセラピーですと、そんな事も無く効果を早く確認する事が出来ます。

また、痛みもほとんどなく、ケミカルピーリングとの併用も可能で、相乗効果が期待できます。(併用する場合は、医師とよく相談する必要があります。 )

通常ですと、10分程度の治療時間ですので、お昼休みや帰宅時間のわずかな時間を、利用して治療する事も可能で、数週間に一度5〜6回程度を目安とすればいいでしょう。

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